お月見とは?
お月見とは、旧暦の8月15日に明るく美しい月を鑑賞する行事です。
作物の収穫に感謝するお祭りで、お月様に収穫物をお供えするようになりました。
お供えした後に食すと、健康で幸せでいられると言い伝えられています。
別名、十五夜は『芋名月(いもめいげつ)』とも呼ばれています。
2020年のお月見(十五夜)はいつ?
2020年の十五夜は10月1日(木)です。
十五夜って満月なのかと思いきや、実は満月ではない年もあるのです。
1、2日ずれていることがあります。
年 | 十五夜 | 満月 |
2020年 | 10月1日(木) | 10月2日(金) |
2021年 | 9月21日(火) | 9月21日(火) |
2022年 | 9月10日(土) | 9月10日(土) |
2023年 | 9月29日(金) | 9月29日(金) |
2024年 | 9月17日(火) | 9月18日(水) |
何をお供えする?
月見だんご
これは皆さんご存知、定番のお供え物ですよね。
収穫したお米を粉にして丸めて作り、お供えしたのが最初と言われています。
お供え後には食べて健康と幸せを願うと言うのですから、お団子大好きな筆者にとっては最高の行事です。
作物の無事の収穫、作物を育てて下さった方々に本当に感謝感謝ですね。
お団子の形は、満月だからまんまるのお団子と思われがちですが、実は少しだけつぶした方が良いのです。
真ん丸のお団子は亡くなった人の枕元にお供えする「枕だんご」を連想させるためです。
地域によっては里芋に似せたお団子や、あんこを付けたものをお供えする所もあるんですよ。
団子のお供えの仕方
十五夜では十五にちなんで一寸五分(約4.5㎝)の大きさのお団子を15個お供えします。
他にも、15を省略して5個だったり、1年間の満月の回数と同じで12個(閏年は13個)にする場合もあるそうです。
そして、お月見団子をお供えする台のことを『三方(さんぼう)』と言います。
三宝(さんぽう)とも言いますが、こちらの呼び方は仏事で表されることが多いです。
三方の下の台に、3か所穴が開いています。
穴が無い方を神様(お月様)に向けてお供えしましょう。
正式なお供えの仕方は、これに白い紙を敷いて団子を並べます。
白い紙は懐紙、半紙、奉書紙などを使います。
ですが、三方がある家庭は少ないと思いますので、お皿などでお供えしても感謝の気持ちが伝わればOKだと思います。
三方は100均にもあるようです。
月見団子の並べ方
15個 | 1段目 9個 (3個×3個)
2段目 4個 (2個×2個) 3段目 2個 (正面(お月様)から見て縦に2個) |
13個 | 1段目 9個 (3個×3個)
2段目 4個 (2個×2個) |
12個 | 1段目 9個 (3個×3個)
2段目 3個 |
5個 | 1段目 4個 (2個×2個)
2段目 1個 |
オススメのお団子の作り方
筆者オススメのお団子の作り方を紹介させてください!
団子の粉と絹ごし豆腐を同量こねて茹でるだけ |
ざっくり説明すると、これだけです。
とっても簡単で美味しいのに、豆腐なので罪悪感が少し減ります。
行事とか何もなくても、おやつに作って食べるくらい手軽です。
材料
- 団子の粉 豆腐と同量
- 絹ごし豆腐(水切り不要) 団子の粉と同量
作り方
- 材料2つを捏ねてまとめます。
耳たぶくらいの固さがになったらOK。固すぎれば豆腐か水で調節してください。 - 好きな大きさに丸めていきます。
お月見団子の場合は約4.5㎝です。 - 茹でます。団子が浮いてきて2分くらい茹でたら氷水にとります。
- 盛り付けて完成です。
食べるときは、お好みのきな粉やあんこで美味しく頂きましょう。
もっちり美味しいですよ。
豆腐のおかげか固くなりにくいのもGOODです。
ススキ
お月見だんごの横にお供えされているイメージをお持ちお方は多いのではないでしょうか?
ススキは月の神様の『依り代』と考えられています。
本来は稲穂が依り代ですが、十五夜は稲刈り前の為、稲穂に似ているススキがお供えされるようになったと言われています。
ススキはどこで手に入れる?
お月見の季節になると、お花屋さんで見かけるようになります。
もしなくても、店員さんに聞いてみると仕入れてくれる場合もありますよ。
意外とススキの持ちは悪く、3日ともたないことも…。
なので十五夜当日に飾るのがベストです。
または造花も100均などで売られているので、お好みで飾られたら良いかと思います。
ススキが置いてあるとお部屋が一気に秋色な空間になるので、飾られるのがオススメです。
飾り方は特にないようですが、古くから奇数が吉兆とされていたので是非奇数本数用意されてみてください。
1本でも、小さめのグラスなんかに他の花やグリーンと一緒に飾っても素敵ですし、丸く束ねてリースにしても可愛いですよ。
里芋、さつまいも、栗など旬の野菜や果物
十五夜は『芋名月』とも呼ばれており、芋類の収穫も祝います。
きぬかつぎ
きぬかつぎとは、里芋を茹でたもの。
十五夜は『芋名月』とも呼ばれており、十五夜にかかせないお供え物です。
里芋を良く洗って皮のまま茹でで、皮を剥きごま塩などで頂きます。
お供えする場所(お月見する場所)
お月様から見える窓辺や出窓、ベランダやお庭なんかにテーブルを置いて外でお月見もオススメです。
ススキなどと一緒にお供えする場合は、お月様から見て左側にススキや作物を、右側にお月見団子お供えすると良いとされています。
よそのお供え物を盗って食べて良い?!
子供は十五夜の夜だけは、よその家のお供え物を盗って食べても良いことになっていました。
盗られた家は、「神様が食べてくれた」というふうに喜んでいたそうです。
現代では実行するのは難しいですが、面白い風習ですね。
まとめ
お月見はとても素晴らしい日本の風習です。
美しい月を見ながら家族で食事をしたり、その後でお月見団子をデザートに食べたり、晩酌なんかしても有意義な時間が過ごせるのではないでしょうか?
収穫した作物、それを作って下さった方々への感謝する心を忘れずに、お月見を楽しみたいですね。