お米には賞味期限というものがなく、保存方法で美味しく長持ちさせられたり、反対に保存状態が悪いと劣化してしまい味が落ちてしまいます。
せっかく食べるのなら、美味しくいただきたいですね。
そこで今回は、正しいお米の保管方法やポイント、多様化している便利な保存容器を紹介します。
お気に入りの保存容器で、正しく保存して美味しくお米を頂きましょう。
精米後のお米について
精米後お米は、時間の経過とともに乾燥、酸化が進み、徐々に品質が劣化していきます。
約2週間経過すると古米化が進み、米食い虫やカビが発生してしまう可能性もあり注意が必要です。
お米の保存で大切なポイント
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これらのポイントからお米の保存には比較的涼しい場所で、直射日光の当たらない冷暗所での密閉保存が好ましいということになります。
良くお米の保管場所で聞くかもしれませんが、流し台の下など配管が通っていて湿気が溜まりやすい為、置き場所には不向きなのです。
もしも配管が外れて水浸し…なんてことのなってしまったら食べられなくなってしまいます。
そんなこと起こらないでしょ。と思いました?
筆者は経験しましたよ~。泣
お米に水がかかったり湿気を吸ってしまいカビが発生する原因にもなるので、出来れば保管を避けたい保管場所のひとつなのです。
また、お米を買ってきてそのままの袋で保管している場合も、袋には空気抜きの為の小さな穴が設けてある場合がありますので、湿気吸ってしまったり、においがお米に移ってしまう恐れがあります。
面倒かもしれませんが、適量をこまめに購入するのがお米を美味しく頂くには必要不可欠と言えます。
保存場所
保存に最適な温度は15度以下、湿度70%前後と紹介しました。
よりお米を美味しく長持ちさせるには「冷蔵庫の野菜室」に保存するのがベストです。
夏場や、すぐに使わない場合など、その時だけでも冷蔵庫保存がおすすめです。
冷蔵庫保存
常温保存より2倍も鮮度が保たれると言われているので、スペースが確保できるのであれば冷蔵庫に保存してみましょう。
野菜室が理想ですが、冷蔵室でもOKです。
その際は冷気が直接当たるような吹き出し口付近は避けた方が良いので、ドアポケットに保管するのが適しています。
実際にドアポケット用のお米保存専用容器も多数販売されています。
密閉出来る容器に移し替えて保存がベストですが、その他にもペットボトルに移し替えたり、チャック付きのビニール袋に入れて保存するのも良いですね。
常温保存
常温で保存するのであれば、比較的涼しい場所で、温度・湿度が低く日光の当たらない場所に保管しましょう。
常温でも密閉保存が好ましいです。
また、電子レンジや冷蔵庫の近くなど温度変化が激しい場所にも置かないようにも気を配ってください。
特に暑い夏場は劣化が進みやすいので、2週間以内に食べきれるくらいの量を購入されるのがおすすめです。
お米につく虫について
お米につく虫で代表的なのが『コクゾウムシ』です。
別名『米虫』と呼ばれており、大きさは3㎜前後でカブトムシの雄を小さくしたような姿をしています。
環境が揃うと大繁殖してしまうこともある為、小さな黒い甲虫を1匹でも見つけたらすぐに退治するようにしましょう。
コクゾウムシが好む環境
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防虫方法
虫が好む環境からすると、やはり出来れば常温保存は避けたいですね。
ですが、冷蔵庫にお米を入れるのには限りがあります。
入りきらなかったお米や常温保存派の場合は、防虫対策をしておきましょう。
鷹の爪(乾燥トウガラシ)
トウガラシのテルペノイド系化合物という植物由来の柑橘系の香り成分が防虫予防に効果的と言われています。
お米10㎏に対して鷹の爪を6本くらい入れておきます。
(生の唐辛子は水分を含んでいる為、入れてはいけません。)
特に混ぜ込む必要はなく、上に乗せておくだけで効果があります。
しかし、農研機構で行われた実験では1カ月程度で防虫効果はなくなるデータが出ているそうですので、早めの交換が必要になります。
市販のお米用防虫剤
多メーカーからお米用の防虫商品が販売されています。
先ほど紹介しましたトウガラシの成分を用いた防虫剤や、ワサビ、レモンユーカリなど植物由来の成分を採用されていて安心です。
コストは少しかかりますが、成分の有効期限が6カ月や1年など長いので、鷹の爪の様にこまめに取り替えなくて済みます。
ローリエ(月桂樹)
2、3枚をお米にのせておくと良いと言われていますが、効果は少ないと言われています。
ですが一番挑戦しやすい防虫方法ですので、まずはチャレンジしてみても良いかもしれません。
交換時期は不明ですが、鷹の爪で1カ月ですので早めの交換が必要になります。
にんにく
皮を剥いて入れておいたり、またはガーゼ等に包んで入れておきます。
こちらもローリエ同様で、効果はいまひとつとのこと。
ちなみににんにくのニオイはつかないですが、にんにく自体に虫がついてしまった…なんてことがあるそうなので、他の防虫方法の方がおすすめです。
保存容器
お米の保存のポイントは、空気に触れる面積をなるべく少なくするよう密封することです。
保存容器に残っている僅かな米ぬかからも虫は発生しますので、こまめに掃除し、清潔にするようにしましょう。
お米の注ぎ足しは厳禁で、古いお米を全部使い切ってから新しいお米を入れるようにしましょう。
おすすめ保存容器
お米の保存は冷蔵庫が適していると紹介しました。
今回は冷蔵庫で保管できるお米保存容器を紹介します。
マーナ 極 お米保存袋
お米のプロと開発したお米を美味しく保存できる袋です。
光、空気、においを通さない素材で作られていて、ジッパー付きなので密封保存出来ます。
逆止弁付きでしっかり空気を抜くことができますし、マチ付きの袋なので自立するうえに多少の大きさや形の融通が利くのも嬉しいポイントですね。
冷蔵庫用米びつ タワー(TOWER)
お米が1合づつ12分割されているので、使うときに軽量せずに手早く必要な分だけ出せます。
中の仕切りも取り出せて洗えるので、清潔を保てるのも大切なポイントですね。
密閉 シンク下米びつ タワー(TOWER)
商品名に『シンク下』と明記されていますが、冷蔵庫にもよりますが野菜室にも入るサイズになっています。
上からも見やすく、残りの量も確認しやすいです。
タワーの商品はシンプルなデザインで、どこにでも馴染むのが嬉しいですね。
まとめ
お米の保存方法について紹介しました。
お米農家の方が丹精込めて育ててくださったお米、正しく保管して美味しくいただきましょう。